著者 : 名無しさん@ピンキー ID:x5mvQaaz 氏
その5 ー >>935
開始:06/12/15
最終:06/12/15
その5 − >>936
【 無 題
】
いったいここはどこなんだ。
ここ数日、ロクなものを食ってない。
ああ、あかねさん…もうあなたには会えないのか…
ん?
な、なんだあれは!?
鬼ではないか。
するとここは地獄…おれは死んだのか?
空飛ぶ鬼が男に電撃を喰らわせている。
なんと恐ろしい。
あんなのを喰らったら死んでしまうだろう。
あれだけ激しく電撃を喰らっても死なないところを見ると、
彼もやはり死者で、この地獄で永遠の苦しみを味わっているのだな。
それにしてもなぜこのおれが地獄にいるのだ。
地獄に落ちるべきはおれではなく乱馬だろう。
おれは悪事など何もしていない。
まあいいだろう。
修行にはちょうどいい。
しかし地獄というところはこの世とそう変わらないようだ。
実際には血の池も針の山もなく、家が建ち並び商店街もある。
実に平和的だ…そう思った矢先、突然、突風が吹き、
気が付くとおれは宇宙船のようなところにいた。
今は地獄もハイテク化しているのか。
カラス天狗が何やら大喜びしている。
姫の婿?このおれが?
まもなくしてカラス天狗の姫がやってきた。
…美しいではないか。
「よい子を作ろうぞ!」
地獄だ…