著者 : 名無しさん ID:C2EyB+Dv 氏
その3 ー >>115
開始:05/08/19
最終:05/08/19
その3 − >>116
【 無 題
】
乱馬が死んだ、結婚記念日だった。
私達の結婚記念日、そう早乙女親子が初めて天道家に来た日だった。
お父さん達やお姉ちゃん達が今日は二人きりでいなさいと、色々と準備をしてくれていた。
私も乱馬も照れながらも喜んだ。そして想い出の公園に行く途中だった。
道路に飛び出した子供を助けて向こうにいたお母さんに子供を渡した後、
道路にいた乱馬は車に轢かれた。
私は慌てて乱馬の側に行き安否を確かめた。外傷は特に見当たらなかった。
しかし乱馬は起きなかった。私は救急車を呼びひたすら乱馬の無事を祈った。
先生が私のもとへ来て何かを告げた。そして私は泣いた、乱馬のまだ温かい身体にしがみついて。
1番信じていて、1番そばにいて、1番愛していた人はあっけなく死んだ。
まだ2年、愛される幸せを知ってからまだ2年しか経っていなかった。
18になった年に私たちは式を挙げた。それからまだ1年しか経っていない。
ねぇ神様乱馬はあなたに何か悪戯でもしたんですか?私が何か気に触ることでもしましたか?
もししたのなら謝ります。だから時間を、せめて1日だけでも戻して…。