著者 : 704 氏

その2 ー >>711
開始:05/05/24
最終:05/06/24
その2 − >>853

【 らんま1/2 その後〜


「おい乱馬」
後ろから突然声をかけられた
高校の同級生で同じ大学に進学した浩介だ
「何だよ」
面倒くさそうに返事をする乱馬に浩介は目を輝かせながら言う
「今度、A大とコンパの約束を取り付けて来たんだよ。あそこって美人が多いって有名だろ?でも俺の知り合いに、お前もかわいい女の子を用意しないとコンパは開催しないって言われてんだよ」
「なんだ、まさか俺にまた女になって参加しろって言うのか???勘弁してくれよ、
なあ、浩介、俺も一応男なんだ、たまには俺も男で参加したいんだけど」
「なに?お前はあかねという可愛い許婚がいて、2号でも良いよってな感じの右京とかエロティックなシャンプーとか・・・お前の周りには可愛い奴が沢山いるじゃないか」
「あのさ、それとこれとは別だろ?」
半分ふてくされている乱馬に浩介が言った
「なあ、乱馬、周りを良く見てみろ?如何だ?美人っているか?これが現実なんだよ、な、頼むよ」
「はぁ、分かったよ・・・・」
「じゃ、また連絡するよ、後の女は適当に捜すよ、じゃ頼んだよ」
なんちゅう強引な奴だ、まあ、タダ飯だし適当に話を合わせていればよいしまあいいか

それにしても最近女と男を上手い事使い分けれるようになった
兎に角、買い物は絶対女で無いと損をする
女の視点だからこそ見えるものもありこの体も悪くは無いなと思う
良くコンパに女として参加している乱馬だが、女の子なのに男っぽくて
はきはきしているので、男よりも女にモテるのだ
モテると言っても、友達としてだが、買い物には良く付き合わされている
そんなこんなで男物の服より女物の服が多くなってしまった
取り合えず大学は男の姿で来るが、私用で外出する時などは女になる
水に触れる危険とお湯に触れる危険とでは明らかに水に触れる危険が高いからだ

「浩介どうよ?いい子いるのか?」
「A大だろ?あそこってマジ可愛い子多いらしいぜ」
コンパ当日、待ち合わせ場所に集まった浩介の友人らは今日、どんな子が来るのか楽しみで仕方がない様子だ
「結構良いとの話だぞ、期待して良いんじゃないかな?」
浩介は適当に受け答えるとタバコに火をつけた
「後は、うちの女どもが来るのを待つだけか・・・」
タバコはこういう手持ち無沙汰の時は丁度いい
健康に良くないと知りつつも止めれない原因はこの辺にありそうだ
タバコを吸い終わり携帯灰皿に吸殻を入れたとき後ろから突然目隠をされた
「だ〜れだ?」
小さくやわらかい手が浩介の目を覆う
この感触は昔からよく知っている
「・・・らんまか?」
手を振り解き振り返ると、化粧をしてミニスカートをはいているらんまが立っていた
「よ!浩介!みんな連れてきたぞ、A大はカッコいい男が多いってことでみんな乗り気だぞ」
「こんにちはー」
らんまと一緒に来た2人の女の子がかわいらしく挨拶をする


「おい浩介!ちょっと・・・」
「何だよ?」
面倒くさそうに浩介が返事をする
「おい、あの子誰だよ、ほらあのお下げの女の子」
「誰って、あいつは俺の高校の同級生で同じ大学に進学した早乙女らんまって子だよ」
「A大のコンパも良いけど、あの子紹介しろよ、めっちゃ可愛いじゃん、なんか芸能人みたいだぞ、お前あんな可愛い子と友達止まりか?もったいねえ」
浩介は内心笑いをこらえていった
「俺は彼女とは付き合えないよ、何ならお前ら口説いてみるか?先ず無理だぞ」
「無理?そんなことはねえ、簡単に男になびかない子の方が落とし甲斐があるってもんよ」
「そうか、じゃ頑張ってくれ、俺と彼女とは友達だが、それ以上になったことはねえし、兄弟にはならないからよ」
笑いをこらえて答える
「ま、取り合えず店行くぞ、A大の俺の連れが駅前に店予約してくれてるからよ」
そういうと浩介は店へと歩きはじめた


A大とらんまが通っているF大との合コンが始まった
サクラでしかないらんまは最初からやる気なしで
何時も通りの自己紹介から始まる中、メニューリストを見ていた

すると聞き覚えのある声が聞こえてくる
「A大の響 良牙です。よろしく・・・」
なに?良牙?慌てて顔を上げる
髪をブリーチしバンダナを巻いていない良牙は一見分からなかった
最近はPちゃんとして時々天道家では見るものの男としての良牙と全くあっていなかった
何処の大学に進学しているのか、それとも就職しているのかすら分からない状態であったので
かなり驚いた、しかもコンパでの久々の再開だ
良牙も化粧している自分に気がついていないようだ
流石に天道家にいるときは何時もの格好でうろついているので、分からなくても当然だろう
・・・・しかしA大から自己紹介し、本名を名乗っている俺に気がつかないとは・・・
(相変わらず馬鹿だな、どうせあいつの事だ、緊張して上の空なんだろう)
しかし、何故男としての良牙を見ないのだろうか?
黒ブタでウロウロしていても当たり前で気にも留めていなかったが何か引っかかる
この機会を使って探りを入れてみるか
それに女慣れしていない奴なのでからかうのも面白いかも・・・

こうしてA大とF大とのコンパは幕を開けた



コンパも中盤に入り、男どもの携帯、メール教えて攻勢にらんまは辟易していた
何時ものこととはいえ、男に幾ら言い寄られても嬉しくもないどころか逆に気持ち悪い
元々男なので下心も読め、逆に面白いこともあるが、つくづく男は馬鹿だなと思う
女として女の会話に入ると、これがまた面白い


大概は男の話だ
裏では何を言われているのかといえば
結構えげつない事を言われている
男から見ればモテそうなアイツも裏ではケチョンケチョンだ
知らぬが仏とはよく言ったものだ
取り合えず、良牙の話を切り出してみた
「ねぇねぇ、あの響 良牙って子如何かな?」
らんまはA大の女の子に聞いてみた
「え、あなた、アイツが気になるの〜、止めといた方が良いよ」
「え、なんで?見た目はそれなりかな、と思うんだけど・・・」
A大の女の子は顔をしかめながら
「ちょっと、止めときなよ、彼、大雨の日に傘持ってるのに傘も差さずに笑いながら歩いてるのよ、しかも何かぶつぶつ言いながらね、気持ち悪くて・・・」
「え、傘も差さずに・・・・」
なに、アイツブタ直ったのか?いやそんなことはねえ、Pちゃんはつい最近見たぞ
やはり、天道家でPちゃんは見ても良牙を見ないのは何かある
なんとかその秘密を探らねば・・・
女の便利さも捨てがたいが、やはり男には戻りたい
流石にお下げのままでは女として近づいてもバレる可能性がある
さてどうするか・・・


コンパも終盤に差し掛かり、気の合うメンバー同士談笑している
ふと、良牙を見ると一人でビールを飲んでいる
元々女に慣れていない奴だったから、こういう場だと駄目なのだろう
(しかし、誰も気を止めていない今がチャンスだな)
らんまは急いでトイレに駆け込むと、お下げを解き、サッと髪を梳くと
ポニーテールにして席に戻った
良牙は相変わらず一人でビールを飲んでいる
そっとらんまは良牙の横に座り肩にもたれ掛かった
「私、ちょっと酔っ払ったみたい・・・」
「ど、どうしたの?大丈夫??」
突然の出来事に良牙は戸惑いを隠せない
(ははは、やっぱり男だな、男は誰でも女にこんな事されれば焦るだろうな)
心の中で笑いながららんまは良牙に話しかけた
「響君って言ったけ?、私、今日ずーっと貴方のこと気になっていたのよ」
そういうと後ろから首元に手を回すと軽く耳元に息を吹きかけた
「え、え、あぁ、そ、そう、お、俺、俺でいいのか?」
今まで女の子にそんなことをされた事もないであろう良牙はかなり狼狽して面白い
(女に変身できる俺でも、男の時こんなことされたら焦るかな・・・)
「じゃあ、終わったら、店の前で待ってるからね、これ私の携帯番号、待ってるわよ」
と小さな紙切れを良牙の手に握らせると、そっと側を離れた


コンパも終わり浩介たちと別れる
2次会へ誘われたが丁重に断ると良牙を店の前で待った
ポニーテールにしているため首筋が少し肌寒い
春とはいえまだ夜は冷える
「良牙の奴遅せぇなあ・・・」
なかなか店から出てこない良牙に少し苛立ち始めたとき
漸く店の中から良牙が出てきた
「ご、ゴメン、トイレに行っていたら、出口がどこか分からなくなってな」
(・・・・相変わらずとんでもない方向音痴野郎だ、よく今日ここに来れたな・・・そんな事より秘密を聞き出さなければ・・・)
「響君、ここじゃ何だから喫茶店にでも行きましょうか?」
らんまは良牙の手を握ると歩き始めた
いきなり手を握られた事で良牙はかなり照れているようだ
「き、君の名前、なんだったけ?俺さよく覚えてなくて・・・」
「酷いわ、私、今日ずーっと貴方だけを見つめてたのよ」
「ご、ごめん、いや俺こういう会って余り得意じゃなくてさ・・・」
良牙の狼狽振りは面白い、まあ、自分も男なので気持ちは良く分かる


高校生の時は女を妙に意識したもので自分にも良くあったことだ
ところが今では完全に慣れてしまって女子トイレに入ろうが女子更衣室に入ろうが
なんとも思わなくなってしまった(女の時は入るしかないのだが)
今では女の時限定の女友達も沢山いるため、女性に対する感情が全く代わってしまったのもある
「私の名前は早乙女ランよ」
「さ、早乙女・・・らん??・・・」
良牙の動きが止まる
「ど、どうしたの?」
流石に早乙女ランじゃまずかったか?
「い、いや高校の時の俺の知り合いの女に名前が似ているものだから・・・」
「高校の時の彼女??」
「そんなことはねぇよ、アイツは君と違ってガサツで無神経な奴だったし、そもそも・・・まあなんだ、君とは全く正反対だよ」
(悪かったな)
内心ムッっとしたが、バレていないだけ良いだろう
「響君、昔の話はもういいわ、早く何処かで休憩しましょう」
さて、後は何とか良牙から秘密を聞き出すだけか・・・


近くの喫茶店に入るとコーヒーを2人分注文する
良牙は緊張気味で落ち着きが無い
らんまが適当な話題を振るも、なかなか話がかみ合わず嫌な雰囲気だ
話題を探すにも向こうが全くしゃべりかけてこないので如何しても話が弾まない
「ちょっとゴメンね」
らんまは席を立つとトイレに向かった
「・・・はぁ、駄目だ、全く話が進まねぇ・・・アイツ大学生活で何やってんだか・・・」
天道家でPちゃんは見ても良牙を見ないが何かあったのか?
と突然聞くわけにもいかず困ったものだ
トイレの大きな鏡を見ながらため息をつく
「ま、何とかしないとオチオチ街も歩けないし、ちょっと危険だけど・・・仕方ないな」
らんまは拳を握りしめ、気合を入れるとトイレを出た

・・・

「ふぅー、ああ俺って駄目だなぁ・・・」
らんまがトイレに行って一人になると
急に良牙は自分の不甲斐なさが情けなくなってきた
大学生活2年目になったというのに未だに素人童貞で
前の飲み会の時、先輩に無理矢理ソープに連れて行かれ
そこで初めて童貞を捨てた
「こんな千載一遇のチャンスを逃したら俺は一生素人童貞かも知れない」
そんな恐怖が頭を過ぎる


・・・そういえば・・・

少し前、街中で迷子になったときに裏通りの変な店で妙な物を買ったことがあったな
なんでも物にしたい女と出合った時に使えと言ってたような・・・
それは小瓶に入った小さい錠剤と自分自身に吹きかけるコロンのセットだった
錠剤を女に飲ませた後、体にコロンを吹きつけると自分に引かれるというものだ
何時も持ち歩いてはいたが、全くそのチャンスに恵まれずカバンの底に眠っていた
「・・・ちょっと邪道だか、試してみる価値はありそうだな・・・」
良牙はそっとらんまのコーヒーに小さな錠剤を一錠入れると自分に軽くコロンを吹きかけた
「・・・吉と出るか凶と出るか・・・」

トイレから帰って来て席に着く
「お待たせ」
らんまはコーヒーを手に取ると口につける
「ねえ、早乙女さん・・・」
珍しく良牙のほうから話しかけてきた
何かトイレに行く前と雰囲気が違って見えるのは気のせいだろうか・・・
それになぜが良牙を見ていると心が満たされる気がする
・・・そんな馬鹿な・・・
目の前に居るのは高校の時のライバル、響 良牙だ
喧嘩をしたくはなっても一緒に居て楽しい筈がない
特に女の姿で一緒に居るのは非常に嫌な筈だ
(兎に角早く秘密を探ってさっさと別れよう)
そう心に誓うと気持ちを切り替えた
「響君 どうかしたの?」
らんまは冷静に聞き返す
「あのさ、もしよければ俺と付き合ってくれないかな?当然最初は友達からでいいよ」
良牙に真剣な眼差しで見つめられた時、らんまは体に電流が走ったかのような感覚を感じた
(何?何だ?この感覚??良牙に見つめられて何故このようになる!?)
「・・・え、ええ、私で良ければ・・・」
らんまはそれだけ答えるのが精一杯だった
心臓の鼓動が高まり、なにか分からない高揚感に包まれる
(ヤ、ヤバイ、駄目だ、気持ちを抑える事が出来ない、目の前の男は俺のライバルだ・・ぞ)


「ちょ、ちょっと、外に出ましょう」
らんまは慌てて外に出る
「あ、ちょっと待って・・・」
慌てて良牙が追いかけてきた
「どうしたのさ」
逃げるように店を飛び出したらんまの元に駆け寄ると腕を軽く握った
「きゃあ!」
らんまは小さい悲鳴を上げてその場に座り込んでしまった
良牙に腕を握られた瞬間全身の力が抜け動く事が出来ない
「如何したの?」
「い、いや力が・・・」
良牙はらんまの肩に手を回すと起き上がらせた
「大丈夫か?」
心配そうに自分に声をかける良牙の声と腕の感触で体も心もどうかなってしまいそうだ
「も、もう駄目・・・な、何で・・・何か・・・私に・・・」
「ちょっと休憩した方が良い」
(と、とんでもない効果だ、、、)
少しの罪悪感が良牙に芽生えるが、据え膳食わぬは男の恥とも言う
薬の効果だとしても、彼女から俺に近づいてきた訳だし、構うものか
「わ、私シャワー浴びたい、お願い、シャワーのあるところへ・・・」
「分かったシャワーのあるところだな」
(・・・シャワーのあるところといえば・・・あそこしかないな・・)
良牙は力の抜けたらんまを抱えると駅裏へ向かって歩き出した

「ふう、何とか着いたぜ・・・」
歩き回る事1時間、良牙はなんとか無事にホテルへ着いた
その間一緒に良牙と歩いていたらんまは限界まで来ていた
必死に自分を否定したが、気持ちが言う事を聞かない
良牙に寄り添っていると、心が満たされていき
抱いて欲しいという感情が沸き起こる
必死に抑えようとすればするほどその気持ちは高ぶり体が熱くなる
(もう、どうしようもない・・・男に戻れば・・・)
「大丈夫か?」
足元の覚束ないらんまを見て良牙が心配そうに声をかける
「だ、大丈夫、それより、早くシャワーを浴びたい・・・」
「分かったよ、じゃあ早く行こう」
良牙にとってラブホテルは初めて入る未知の場所だ
ドキドキしながら入ると薄暗いホールの正面にフロントの変わりに部屋の写真が並び下に釦がついている
(なになに・・・ご利用したいルームナンバーのボタンを押してください・・・か)
「何処がいいかな?・・・じゃあここにしよう」
シャワーを浴びる彼女の姿を見たいと思うのもあり
良牙はガラス張りのバスルームのある部屋を選んだ


部屋に入ると、広い部屋の真ん中に大きなベットが置いてあり
ベットから良く見える位置にガラス張りのバスルームがあった
(ふーん・・・ここがラブホテルか・・・結構洒落たつくりだな)
良牙は辺りを見渡すとベットに腰を下ろした
「じゃ、私はシャワーを浴びるから・・・」
ふらつく足取りでバスルームに向かう
(・・・早く元に戻らなければ・・・)
と、突然良牙が後ろから抱き付いてきた
「きゃっ!」
突然の出来事にらんまは体を動かす事が出来ない
そのままベットに倒れこむと上から良牙が覆いかぶさってきた
その時だった、らんまの頭の中で何かが吹っ切れると
今まで押さえ込んできた感情が全て込み上げてきた
「あ、ああ、も、もう駄目・・・わ、私を、、、、だ、抱いて・・・」


良牙の体が揺れるたびに強烈な快感が全身を駆け巡る
らんまは何も考えられずただ快感の渦に心を委ねるだけだ
頭の中が白くなり遠のく意識の中で自分が女ということに幸せを感じていた
「ああ、あん・・・・もっと強く抱いて・・・」
この幸せな気持ちを何時までも感じていたい
今までの自分は女を演じてきたのではなく男を演じてきたのではないのだろうか
「ああ、良牙ぁ・・・」
らんまは良牙の背中に腕を廻すと激しく抱きしめた
良牙もそれに答えるように軽くらんまの唇を吸う
快感の絶頂で泣き声のような喘ぎ声を出すらんまに良牙の興奮も天井まで来ていた
「う、お、俺ももう駄目だ・・・」
昇天した良牙と同時にらんまの体が軽く痙攣する
頭の中は何も無く、空を飛んでいるような感覚になると
今まで経験した事の無い満足感と幸福感で心が満たされていく


ふと気がつくと良牙の腕の中で眠っていた
「・・・何時の間に・・・」
既に午前1時を廻り、今更帰るにも電車が無い
良牙は寝息を立てているので深い眠りなのだろう
ベットの横にある部屋のスイッチを入れる
間接照明の心地良い明かりが部屋を照らし雰囲気が良い
「喉が渇いたわ」
ベットから起き上がるり備え付けの冷蔵庫を開くと中からジュースを取り出し良牙の元へ行くと
冷たく冷えた缶を良牙の頬に当てた
「うを、冷てぇ!」
突然の出来事に良牙はベットから飛び起きる
「ビックリした?」
「・・あ、ああ」
らんまは良牙の側に擦り寄るとジュースを開け
二口ほど飲むと良牙に話しかけた
「ねえ、ひとつお願いがあるの、これは真剣な話よ」
「な、何?」
真剣な眼差しで見つめる彼女は凛とした雰囲気が漂い魅力的に感じる
「私のこと本当に好き?」
「い、いきなり何を言うかと思えば・・・」
「いいから答えて」
「あ、ああ好きだよ」
(これが薬抜きで言ってくれたらどんなに良いか・・・)


生まれてこの方まともに女と付き合ったことが無い良牙にとって
今の時間は夢のようだった
可愛い、美人と世間一般に言われる女より遥かに良い女だ
テレビの中から芸能人が飛び出してきたと言っても過言ではないのではないだろうか
「じゃあ、あかねと豚の姿で会うのは絶対に止めてね」
「・・・えっ??」
突然の事に言葉が詰まる
豚のことはほんの数人しか知らないはずだ
何故この子が知っているのか?
「ちょ、ちょっと話が良く分からないな」
狼狽気味に話す良牙に向けらんまはジュースの缶を傾ける
「貴方は水に触れると変身するはずよ」
「ちょ、ちょっと待てっ、て、つ冷てえぇ」
頭からジュースをかけられた良牙は変身することも無く男のままの姿でそこに居た
「な、なんだよ突然、変身するわけ無いだろ」
「・・・じゃあ、あかねのところに居る黒豚は誰なの??」
「だ、誰って、ただの黒豚だろ?」
「分かったわ、私はあの黒豚があなただってことは知ってるの、あかねに本当のことを教えてあげるわ」
「ちょ、ちょっと待て、何でそんな事を言うんだ」
「私は貴方が変身するところを見たのよ」
「・・・な、何?なにを訳の分からん事を・・・第一だったら何故俺を誘った?俺が豚なら嫌だろ」
「最近Pちゃんしか見かけないから如何したのかなと思って、そうしたら貴方とコンパでばったり会った」
「お、俺は君と今日初めて会ったし、そ、それに、」
「私は初めてじゃないわ、貴方が豚でも構わないの、ずっと遠くで見つめてきたのよ」
(・・・く、薬の効果だとしても涙が出るほど嬉しいこと言ってくれるぜ、こうなったら当たって砕けろだ)
「わ、分かった、話よ、でも信じてくれ、ここ数ヶ月はPちゃんと俺は別人だ」
良牙は数ヶ月前の出来事をゆっくりと話し始めた



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