著者 : パンスト五郎 氏

その2 ー >>286
開始:04/09/12
最終:04/09/12
その2 − >>305

【 紡ぎあう朝

紡ぎあう朝

 その日の天道家は珍しく静かな朝を迎えた。
 最大の原因はエロ妖怪がいかにも胡散臭い秘薬の噂を耳にし、大陸に渡っている事にある。
 手に余る師匠がいない事で急に羽を伸ばしたくなった早雲とパンダは、のどかを連れだって3人で湯布院に乗り込んでいってしまった。
 のどかが同行しているという事は、当然乱馬は留守番である。まだ切腹したくは無いらしい。
 その乱馬と三女のあかねを学校に送り出すと天道家はより一層の静寂に包まれた。
 今、家に残っているのは長女のかすみと次女のなびきだけである。
 なびきも風林館高校の生徒なのだが、夕べから体調を崩し今日は休みを取っている。
 「さてと…」
 朝餉の片付け物を台所に運び込むと、かすみはレンジにかけてあった土鍋を持ち二階に向かった。

 「なびきちゃん…なびきちゃん?」
 妹の部屋の前で声をかける。だが返事は無い。
 「ん…?」
 少し小首をかしげ、思案していたかすみだったが
 「入るわよ?なびきちゃん」


 断りながら静かにドアを開けた。
 「なびきちゃん…?」
 思った通り妹はベッドの中で静かに寝息を立てていた。
 夕べ、「39度の熱がある!」と自己診断して学校を休むと宣言した割には気持ちよさそうな寝顔をしている。
 カーテンの隙間から差し込む朝日がくすぐったいのか、もぞもぞと軽く寝返りをうつ妹の様子を見て本気で心配していた姉はホッと胸を撫でおろした。
 そっと土鍋を置き妹の顔を覗き込む。
 「ふふっ…かわいい」
 起きている時には非常にシビアな発言を常とし、人にクールな印象を与える事が多いなびきであるが、かすみにとってはカワイイ妹に他ならない。
 「なびき…なびきちゃん」
 静かに体を揺すったが妹は起きる気配が無い。
 「なびきちゃん?起きて…」
 軽く指先で頬を叩いてやっても変化は無い。
 どうしようかと考え込んでしまったかすみの脳裏に、ふと昨夜交わした会話が蘇ってきた。

 『 お姉ちゃん、明日の朝は優しく起こしてね。優しく や〜さしく 』

 「あ…」


 見る間に頬が紅潮してくるのが自分でも分かる。妹の言う『優しく』起こすやり方は十分理解していた。
 チュンチュンと雀が唄う朝の歌が漏れ聞こえてくる。それをうち消してしまうほど胸の鼓動は高鳴っていた。
 気がつけば口の中もカラカラで喉がやけにひりついている。
 震える指先が寝ている妹の頬を伝い、そっと顔を包み込む。
 沸き上がる興奮で背徳感を心の片隅に追いやりながら、かすみはベッドの脇に腰を下ろした。
 何をしようとしているのか?理解しているような、理解していないような…視界が白くボヤける中、ただなびきの唇だけがやけにはっきりと存在していた。
 乱れる呼吸を押さえる事が出来ないまま『おはようのキス』。
 チョンと触れ合ったそれだけなのに、あまりの柔らかさに思わず離してしまう。
 「ん…」
 もぞっとなびきは動いたが、起きる気はなさそうだ。
 「…」
 血を分けた唇同士がまた触れ合う。
 自分の唇全体に広がるなびきの唇…柔らかくて…
 『熱い』
 いつしか、その感触に心奪われていたかすみは下から妹の腕が伸びてきている事に全く気づかなかった。


 「んっ!?」
 首にまわされた腕にびっくりしたかすみは慌てて身を引いたが、逆に強い力で抱き寄せられてしまった。
 「んぐ…ん…」
 「んぅ…」
 より深いくちづけ…
 そのまま溶け合って一つになってしまうような錯覚さえ覚える。
 激しく求めてくるなびきの唇を全て受け入れながら、かすみはうっとりと目を閉じていった。
 全く抵抗しない唇を気が済むまで味わい尽くすと、ようやくなびきは腕を緩め姉を解放してあげた。
 「おはよ お姉ちゃん」
 クスクスと悪戯っぽい笑顔を浮かべるなびき。
 「なびきちゃん…熱、無かったんでしょう?」
 息も絶え絶えのかすみが尋ねる。
 「当たり前じゃない」
 しれっと答える天道なびき。
 「どうして…嘘なんか…」
 「わからない?」
 上半身を起こしたなびきは手を伸ばすと、すぅっとかすみの頬を撫でた。


「お姉ちゃんと二人っきりになりたかったから」
 「…」
 かすみは慌てた様に立ち上がった。
 今の妹の言葉に赤くなった顔を見られたくなかった。
 「お、お粥作ってきたから…」
 学習机の上に置いた土鍋を取って振り向くと、起き出したなびきがベッドの縁にちょこんと腰掛け、手招きしていた。
 「食べさせて、お姉ちゃん」
 「なびきちゃん…体、大丈夫なんでしょ?」
 「また具合が悪くなっちゃた」
 「そんな…」
 「イヤなの?」
 「え…?」
 「わたしと二人っきりで過ごすのはイヤ?」
 「そんな事…」
 土鍋を持ったまま立ちつくしてしまうかすみ。
 「お姉ちゃんは、私の何?」
 「!」
 その言葉に呼び起こされる記憶。

 
 初めてこの妹に抱かれ、それを早乙女のどかに目撃されて、それから…
 そして誓ったあの言葉…
 
 「あ…私は…」
 「お姉ちゃんは?」
 「私は…なびきちゃんのモノ…」
 「でしょ?じゃ、来て」
 その言葉に縛られたかのように、かすみはベッドに歩み寄ると妹の隣に腰を下ろした。
 「ふふ…」
 なびきは嬉しそうに姉の躰に手を回すと、頬に唇をすり寄せた。
 「んっ」
 姉の躰がピクンと反応するのを楽しみながら、唇を頬からうなじへ、そして耳へと滑らす。
 「あっ…」
 這い回る唇の感触に長い睫毛をそっと伏せるかすみは美しかった。
 どこに出しても恥ずかしくない自慢の姉だ。純朴だけが取り柄の骨接屋にくれてやる気などサラサラ無かった。
 「食べさせて…」
 熱い息に甘い声を乗せて耳に吹きかける。
 息を乱しながらそっと開けた姉の瞳は潤んでいた。


 こんな貌をした天道かすみを観られるのは世界中でただ一人だけだ。
 ホンの少しばかりの優越感に浸りながら、かすみの顔を両手で包み込むとそっと唇を奪った。
 
 少し冷めてしまったお粥を掬うと、かすみはそれを自分の口に運んだ。
 「あ〜ん」
 ふざけながら口を開ける妹にそっともたれかかりながら口移しでお粥を流し込む。
 「ん…」
 顔を離すと妹の口の周りについたお粥をそっと指で拭ってやる。
 「おいし」
 「そう?良かった」
 何故か二人の声は小さくなっていった。でも構わない。今は二人だけだ。
 幾度か繰り返す内に"口移し"という行為は舌を絡め合うディープキスへと取って代わっていった。
 「ん…む…」
 「んっんっ…ぅん…」
 口端から唾液が滴り落ちていくのも構わず顔を押し付け合い互いの舌をしゃぶっていく。
 部屋に上品とは言えない粘着音が響く。
 「ふっん…」
 「ふぁっ なび…ん ん」
 

 溢れ出した唾液とお粥が顎を伝い、なびきのパジャマに染みを作る。
 そんなことにはお構いなしのなびきが更に深く姉の中に入り込もうと、躰ごとかすみに押しつた時、
 カチッ
 「んっ!  イッタ〜」
 「…」
 二人の歯が激しくぶつかり、その痛さに姉妹は弾かれたように躰を離した。
 せっかくのイイ所が台無しだ。
 顔をしかめながらかすみを見ると、姉の方もかなり痛かったらしく細く整った指先で口を押さえている。
 その瞳から一筋の涙がこぼれ落ちるのをなびきは見逃さなかった。
 「大丈夫?そんなに痛かった?」
 「ん…痛かったけど、平気よ…」
 「でも、涙…」
 「えっ? あ…」
 なびきの言葉に初めてかすみは自分が涙を流した事に気がついたようである。
 スッと指でそれを拭うと、その指先を見つめた。
 「ホントに大丈夫?血でてない?」
 「大丈夫…大丈夫よ。これは違うの」
 そう言っている傍から新たな涙が姉の頬を下っていく。


 「ちょっと、お姉…」
 「嬉しかったの…」
 「…え?」
 泣きながらかすみは微笑んでいた。
 「なびきちゃんが『好き』って言ってくれて…」
 「え…と 言ったっけ?」
 泣きながらかすみははにかんだ。
 「言ってないけど…聞こえたの キスと一緒に聞こえてきたの」
 「…っ」
 姉の言葉にカーッと頬が染まった。体温が本当に39度まで上がってしまいそうだった。
 「なっ 何言ってるのよ! お姉ちゃん…」
 そこから先の言葉が出てこず。真っ赤になったまま固まってしまう天道なびき。
 その髪にそっと指を通し、滑らせる。
 きちんとトリートメントされた乙女の髪は指に絡みつくことなく、愛しい姉の指と戯れている。
 かすみの好きにさせながら、なびきは静かに目を閉じた。
 〜 前はよくお姉ちゃんに髪をきってもらってたっけ 〜
 何故だろう?
 本当はもっとイロイロな事をしたいのに…するつもりだったのに…
 こうして髪を撫でてもらっていると、一日中このままでいたいという思いも出てくる。


 〜 お姉ちゃんがあんな事言うから 〜
 あんな顔で、涙を流しながら、しっかりと目を見つめられながらあんな言葉を言われてはたまらない。反則だ。めちゃくちゃ嬉しい反則だ。
 でも、一つの影が浮かぶ。どうしても心の中から消せない不安。
 
 〜 やっぱり お姉ちゃんの『好き』と 私の『好き』は 違うのかな 〜
 
 「なびきちゃん」
 いきなり呼ばれて顔を上げる。
 「どうしたの?黙っちゃって」
 「ううん…」
 心のモヤと戦いながら静かに返事を返す。
 「そう? それじゃ着替えましょ」
 「…ハイ?」
 「熱が無くても寝汗かいたでしょ?それに胸の所…」
 指さされた箇所は二人の唾液とお粥で汚れていた。
 「えっ!? 何?」
 自分の胸に伸びてくる姉の手に思わず身をすくませてしまうなびき。
 「あら?自分で脱ぐ?」
 「はっ?」


 「脱がしてもらいたいのかと思って…?」
 「………もう、お姉ちゃんは…」
 「違うの?」
 キョトンとしている姉の顔を見て思わず吹き出してしまう。
 「何?」
 「ゴメンゴメン…それじゃ、お願いしちゃおうかな」
 
 先日、かすみを抱いたときはお互い裸だった。
 だから姉に自分の裸は見られている。
 でも今はあの時とは違う。
 あの時は余計な物に姉の温もりを阻まれたくなくて自分で脱いだ。
 今は、姉に脱がせてもらっている。
 他人に服を脱がされる行為が、これほど心高ぶらせる物とは。
 ゆっくりとかすみの指がパジャマのボタンを外す度に露わになっていく自分の肌。
 息が熱い。
 息だけではない。太股の奥も先程からジンジンと疼いてたまらない。
 じんわりと濡れてきているのが手に取るように分かる。
 自然に太股に力が入る。もし、ここで太股を擦りあわせ始めたら姉はどんな顔をするだろう?
 かすみの指が上着の一番下のボタンにかかった。


 当然ブラはしていない。ボタンを外されたパジャマは胸の膨らみに押し拡げられ、乳房の一部とカワイイ臍を姉の眼にさらけ出している。
 最後のボタンを外した指は上に上がり襟元をそっと掴んだ。
 目の前にかすみの顔がある。
 その顔も興奮に彩られていた。
 妹のパジャマを脱がせている。その行為がかすみの躰を焼いていた。
 どちらともなく唇を寄せる。
 舌を絡ませながら姉は妹のパジャマを開いた。
 まだ少し少女の顔をした乳房が、そして少し大人の女の顔をし始めた腰のラインが露わになる。
 そのラインをなぞりながら指がズボンのゴムに触れた。
 愛しい姉の首に手を回しながら腰を浮かすとズボンがお尻の下までずらされた。
 「抱いて」
 「なびき…」
 妹はそれ以上何も言わなかった。
 ただ潤んだ瞳で切なげに自分の顔を覗き込んでいる。
 それ以上の言葉を欲しいとはかすみも思わなかった。
 そのままベッドに倒れ込む。
 チュッと軽く唇を合わせるとうなじへと滑らせる。
 唇が信じられないくらいに敏感になっていた。


 うなじにわずかに生えている産毛まで感じ取れる。
 他人との性的行為はこの前のなびきとが初体験だったのにも関わらず、かすみは迷わなかった。
 うなじをくすぐった唇が細い鎖骨に降りる。
 掌には至福の感触がある。
 なびきの乳房はまだ少し固さを残している様に思えた。
 「うっん やっ ぅんんっ」
 頭の上から押し殺した妹の声が聞こえてきた。
 普段では絶対聞けない声が聞こえる。自分がその声を出させている…
 キュっと乳首を摘んでやる。
 「あっ ダメッ…!」
 ピクンとなびきの躰がのたうつ。
 「んっ あうっ…くぅんっ」
 二本の指でヤワヤワと乳首を揉みほぐしながら、鎖骨の上を踊っていた舌を胸に下ろしていく。
 上の前歯と舌先をかるく肌に押し当てながら躰をずらしていく。
 やがてあごの先にツンと当たった物がある。かすみの舌を待ちこがれている乳首だ。
 愛おしげに口に含み舌を絡ませる。
 「ああ…」
 組み伏せたなびきの躰が悩ましく悶えるのを楽しみながら、固くしこった乳首を嬲る。


 姉の頭を両手で抱えながら、なびきは歯を無意識に歯を食いしばっていた。
 抱かれるのは初めてだ。
 姉がくれる甘い刺激が自分の中で一杯になっていく。
 自分の意志から躰が離れ快楽を求め始めていた。
 「あっ イイ…お姉ちゃっ もっとぉ」
 その声がほとんど泣き声だと言うことになびきは気づいているだろうか?
 そんな事を思う間もなく、乳首が甘噛みされる。
 「あうっ  ぅんっ…!」
 悦びの声を上げながら、なびきは涙を流していた。
 しばらく妹の胸を攻め散々泣かせてからかすみは顔を上げた。
 一杯の涙を湛えた妹の瞳が自分を見つめている。
 怯えたような…全てを自分に預けているような…妹の瞳。
 「なびきちゃん…」
 優しく瞼にキスを落とすと妹はギュッと抱きついてきた。
 「もっとぉ…」
 小さな小さな声が指と舌をねだる。
 その声に導かれ、かすみの指がなだらかな曲線を描く腹を下っていく。
 普段の天道かすみを知る人には信じられない行為だった。
 下半身を覆う薄い生地の上から恥丘を優しく撫でさすってやる。
 「あぁん…」


 嬉しそうに腰をくねらせながらなびきは姉の指を歓迎した。抱きついた躰は見る間に汗にまみれてくる。
 立ち上るのは汗の匂いだけではない。成熟しきっていない妹の躰からは雌の臭いがしていた。
 恥丘を揉みほぐしながら中指を奥に進める。既にその辺りは熱く湿りベッタリと布地が張り付いていた。
 おかげで下着の上からも妹のその形がはっきりと分かった。
 既に大陰唇はパックリと口を開いており、なぞるとその中に守られている小陰唇の襞が指先をくすぐった。
 「あっ はうっ お姉ちゃぁん…んんっ」
 なびきの可愛い喘ぎ声がもっと聞きたくて指は更に深くなぞる。
 「ヤッ んっ じらさないで あっ もう…」
 なびきは姉の首筋に顔を埋めながら頭を降って哀願する。
 直に触れてもらいたかった。下着越しの愛撫では与えられる快感に限度がある。
 その程度の刺激では、なびきの躰はもう満足できなかった。
 そんな妹の淫らな願いに姉の指が固く肌に巻き付いているパンティのゴムをくぐった。
 色はピンクだった。こんな色の下着は1組しか持ち合わせていない。
 昨夜初めて脚を通したのだった。
 この下着を付けている自分の姿を、かすみに見てもらいたかったな。という思いが一瞬頭の中をよぎった。


 しかし後から後から溢れ出してくる淫靡な欲望が一瞬にしてそんな淡い思いを流し去ってしまった。
 ゆっくりと下着の中を進む姉の手がもどかしい。
 「早くっ お願い…」
 夢中でその手首を掴み、恥も忘れ呻くように訴える。
 「お願いっ あぁ… お姉ちゃぁん 早く触って…おかしくなっちゃう…」
 「ここ?」
 「あっ 違っ もっと下ぁ…」
 「じゃあ、ここかな?」
 ビクンとなびきの腰が跳ねる。
 「あっ ソコじゃないっ ヤァ…」
 「困ったわね…」
 自分の指の動き一つで悶え喘ぐ妹の泣き顔をうっとりと見つめながらかすみは首を傾げた。
 「どこを触ればいいのかしら?」
 「お姉ちゃん…イジワル…」
 「教えて?なびきちゃん、何処をいじってもらいたいの?」
 「あ…わたしの…」
 かすみの手首を握る手に力が入る。
 「どこ?」
姉が息だけの声で問う。その息は媚薬だった。


 「わたしの…っ はぁっ」
 なびきは愛しい人の頭を抱き寄せ、その耳にむしゃぶりつくように口を寄せると、何処を愛してもらいたいかを言った。
 それを聞いたかすみの瞳が淫らに細まり、彼女は指を動かした。
 「ヒィッ! いっ…んっ…んぁあああっ」
 かすみの指が"ソコ"の扉を優しく開くと、なびきの中から熱い物が迸るように指を濡らした。
 「いっ あっ おねぇ っくぅっ!!」
 もう押し殺す事の出来なくなったなびきの嬌声を愉しみながら、かすみは指を蜜の中で泳がせた。
 グリグリと親指の腹で淫核を押し揉みながら、のたうつ白い首筋に舌を奔らせる。
 「やっ…いっ ソコっそこぉ… いいっ はぅっ んっ んっ 気持ちっ いい…」
 なびきから漂う雌の臭いは益々その濃さを増し、かすみさえも狂わせてゆく。
 「はぁはぁ…なびき…なびき…これ、どう?」
 クンッと"中"で指を曲げてやる。
 「ヒッッッ…くぅっ  やぁっ それ嫌っ すごすぎて…ダメェっまたっっ」
 かすみにどんなことをされたのか?ベッドの上で仰け反ってしまうなびきの17歳の躰。
 目の前にせり上がった無防備な胸の膨らみに躊躇なく吸い付くかすみ。
 「アッ はぁ…あうっ んっ!! ん…」
 指は激しく、そして舌は優しくなびきの躰を楽器の様に奏で、妹はそれに合わせて淫らな悦びの歌を唄っている。


 すでにかすみの下着も蜜でぐっしょりと濡れていた。滴っているのかもしれない。
 「はぁ…」
 切なげに吐息を漏らすとビクビクと震える乳首に優しく歯を立て、指を更に激しくしてやる。
 「はうっ あっ…ダメ いくっ…いっちゃうっ…もうっ…」
 自分の躰に際限なく襲いかかる快楽の波に飲み込まれそうになり、思わずかすみの躰に爪を立てた。
 「イクッ あっ イクッいくぅっ…!!」
 コリッ
 かすみが乳首を噛んだ。
 「ッッ!! あっああぁああああっっっ……!!」
 
 乳首に与えられた強烈な刺激が呼び水となったのか、絶頂に達したなびきは荒い息をしながらベッドに身を投げ出した。
 ピクピクっと躰が軽く痙攣している。
 絶頂感の余韻に浸りながら、姉の方に手を伸ばす。
 その手を優しく握りながらかすみは妹の額にキスを落とす。
 「…お姉ちゃん…」
 「何?」
 「………すごかった…」
 「ヤダ…」


 乱れた髪を手櫛で撫でながら、かすみは優しい瞳でなびきを見つめた。
 姉が妹に向ける眼差しではなく、それは…愛する人に想いを込めて送るものであった。

 ちょっと風が強い事が気になるが、今日はまさしく快晴だった。
 妹との秘め事の後、汗を拭く間もなくいつもの家事にとりかかったかすみは物干し竿に大きなシーツを掛けようとしていた。
 なびきは一階に下りるかすみを拗ねた眼で見ていたが、仮病で休んだ彼女とは違いかすみは一日中遊んでいる訳にはいかないのだ。
 風に煽られるシーツを何とか竿に掛け、両端を洗濯ばさみで止めようとした時、背中に人の気配を感じ振り向いた。
 「…なびきちゃん!?」
 そこに居た妹を見るなり、かすみは一葉を失った。
 妹は先程愛し合ったままの姿だった。少女の躰を隠し守る物はピンクのパンティ一枚だけ。
 穏やかに降り注ぐ日差しを真っ白い乳房が一杯に受けていた。
 その乳房に所々赤くなっている箇所がある。それが先程自分が付けた愛印と認識したと同時に姉は我に返った。
 「だっダメよ、なびきちゃん!そんな格好で出てきちゃ!」
 シーツから手を離しなびきを抱きよせる。
 片端しか止められていなかったシーツが風に舞い、姉妹を包み込んだ。
 真っ白になった世界の中で二人は静かに見つめ合った。


 「…ゴメン…一人はイヤだったから…」
 「なびき…」
 「今日は…ずっと一緒だって思ってたから…」
 「いつも…一緒にいるでしょ?」
 「いつもの一緒じゃイヤ お姉ちゃん…私のモノになってくれたんでしょ?」
 「…」
 「そうでしょ?」
 「…そうね…ゴメンね… 今日はずっと一緒にいてあげるから…」
 真っ白な中で二人は静かに眼を閉じ、唇を重ねていった。
 
 そんな姉妹の睦み合いを目撃してしまった目があった。
 天道家の塀の上を散歩中だった一匹の猫…
 全世界の動物学者達に喧嘩を売っているようなピンクの毛に覆われた可愛らしい猫の瞳は、驚愕の為に大きく見開かれ、やがて意地悪く細まっていった…

      〜紡ぎあう朝 完〜



テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル